どもども!しろくま商社です!
今日も元気に!笑って行きましょう!
the monogatary #61 | 明日のこと
【プロローグ】
明日を思い浮かべる。
一体。明日はどのような日になるのだろうか。
高校球児としての一日。
多忙。休む暇など存在しない。
始発に乗り。2時間かけて。
自宅から学校まで。通学する。
孤独。
そんな感情が己を支配する。
【第一章】

<1-1>
孤独との闘い。
孤独との決別。
人は考える生き物である。
それは幸福なこともあれば。
悲しいこともある。
学生である期間。
モラトリアム。
多くの学生にとって。
きっとその期間は楽しいものなのだろう。
私にとってはどうだろう。
自宅は戦場。
悩みを打ち明けられる場所など。
無いに等しい。
<1-2>
「阿部!球際強く!」
朝練。
全員が集まる。
短い時間。それでも。
その時間を最大限活かす為。
僕たちは努力を重ねる。
環境を整える。
着替える。そして。
各々が役割を果たす。
<1-3>
朝練を終える。
各々がそれぞれのクラスへと散る。
「おはよう!」
クラスメイトに対して。
僕は元気良く挨拶する。
「阿部!おはよう!」
近藤からの返事。
彼はサッカー部員である。
掴み所が無い。
それでも。同じ理系仲間として。
とても頼もしい。
the monogatary #62 | 眠気には
あぁ…。またやってしまった…。
【プロローグ】
週末。
楽しい時間。
高校球児の朝は早い。
始発に乗り。そして。
練習試合の会場へと赴く。
練習試合。
己の実力を試す機会。
【第1章】

高校球児としての日々。
日本における野球人気。
それは非常に高いレベルにある。
甲子園での激闘。大谷選手の活躍。
数々の歴史が。
その人気を後押ししている。
the monogatary #63 | 春らしさ
【プロローグ】
春が来た。いつもの季節。人々は賑わい。
若者は新生活に期待を膨らませる。
僕はどうだろう。フラッシュバック。
過去の苦い記憶が蘇る。
ブラックボックス。
それは僕の中に。
【第一章】

3月。それは別れの季節
4月。それは始まりの季節。
いよいよ。僕も大学生。
期待と不安が入り混じる。
これまでの人生。
とても濃密な時間。
しかしながら。
それは普通の高校生にとって。
不平等な現実が。
平等に与えられている。
理不尽との闘い。
置かれた場所で花を咲かせる。
その難しさたるや。
安息の地など無い。
常に。他者の視線に晒される。
こうあるべきだ。
その思想に身体を乗っ取られる。
君らしく生きること。
それが幸せへの近道だと知りつつ。
the monogatary #64 | 春らしさ #2
幸せの探求。
それは現実とは程遠く。
僕の意識は遠のいていく。
僕の意識は沈んでいく。
生まれた意味。
生まれた意義。
【第2章】

誰しも。物語の主人公。
それは人生においても同様なのだろうか。
人の数だけ人生がある。
順風満帆。そんな人生を歩んでいる人だっている。
この苦しみは。
いつか花として咲き乱れるのだろうか。
この苦しみを。
誰かと共感出来るのだろうか。
あぁ。孤独だ。
それは今に始まったことでは無い。
この20年間。
僕の心は孤独に支配されていた。
逃げることは出来ない。
けれど。正面から向き合う必要は無い。
あぁ。どうして。
真面目過ぎるのも。
良くない。
適度に休み。適度に頑張る。
そんな普通の人生を歩みたかった。
僕の理想は叶わない。
それでも。僕はもがく。
いつの日が。僕の頑張りを。
誰かが肯定してくれる。
そう信じて。
the monogatary #65 | 遠くへ
【プロローグ】
限界。
僕は限界を迎えていた。
天気は晴れ。散歩日和。
さぁ。決断を下そう。
【第一章】

円との出逢い。
彼女は僕の幼馴染。
家族ぐるみの付き合い。
幼少期は共に遊び。
それは今でも。
僕にとっての良き想い出である。
正直。
僕は記憶力に自信が無い。
いや。むしろ。僕は必然的に。
心を閉ざす必要があった。
記憶力の悪化は。もしかすると。
その代償なのかもしれない。
the monogatary #66 | 遠くへ #2
「恥を知れ!」
親父の言葉が蘇る。
父親が家出してから。
どれだけの年月が過ぎたのだろう。
【第2章】

探偵は暴く。
それが彼らの存在意義。
暴きのエキスパート。
その力たるや。
♦♦♦
親子は似るというけれども。
ある部分において。
それは正しいのかもしれない。
人にはキャパシティというものが存在する。
ストレス・パラドックス。そう言い換えれば。
僕の心は軽くなるのだろうか。
いや…。それは無い。
何事にも限度は存在する。
適度なストレスが良いパフォーマンスに繋がるのであって。
過度なストレスは身を滅ぼす。
the monogatary #67 | 引っ越し
【プロローグ】
引っ越し…。それは大変な作業…。
【第一章】

春。若人は己の可能性に胸が高まる季節。
大学生にとって。その季節は貴重な時間。
モラトリアム。
社会人になるにあたって。
その4年間は大切な財産である。
the monogatary #68 | 引っ越し #2
【第二章】

「田中!おはよう!!」
「久村!おはよう!!」
「どうした?今日も暗い顔して。何かあったのか?」
「いや…最近『魔法使いの夜』っていうゲームにはまっているんだけど。面白過ぎて(笑)。少し寝不足なんだよね(汗)。」
「おまっ。本業の方はどうなんだよ。4年間…。4年間しかないんだぞ?」
「たしかに田中の言う通りやわ。気を付けないと。」
「学業に勤しむことも大切やけど。それ以上に。充分の休息をとること。長く生きる上では重要なんだぞ」
「せやな。やっぱり田中の言葉は重みが違うな。すげぇ胸に響くよ。」
the monogatary #69 | 地図
【プロローグ】
ミステリアス。
そんな言葉がぴったり。
魔女のように。
彼女は眠る。
【第一章】

<1-1>
魔術師として生きる。
それは思いの他大変で。
孤独感。そんな感情と。
隣り合わせの毎日。
そのような中でも。読書をすると。
私は落ち着く。
先人の知恵が。
今の私を支えている。
<1-2>
そんな私にも。
隣人がいる。
彼女の名前は理紗。
私と同じ。素人の魔術師。
私たちはかなり。
仲が悪い。
お屋敷での2人暮らし。
それはかなり大変。
立地が僻地ゆえに。
なおさらである。
炊事・洗濯・修行。毎日。
同じようなルーティーン。
the monogatary #70 | 地図 #2
【第二章】

<2-1>
「理紗…片付けが終わっていないのだけど…。」
「あっ、ごめ~ん!放置しといてもらっても良い!?後でやるから!!」
「あのね…。あなたいつもようやって…。翌朝目を覚ましても同じ状態じゃない。良い加減学習しなさいよ。学業と魔術師としての鍛錬。両立させなくてはいけないのが辛いところだけれども。それぐらい乗り越えないと1人前になれないわよ。」
「わぁ~~~うるさい!志保っていつもそうやって私を弄んで楽しい!?こっちにもこっちの事情があるんだって!!それに別に私が何しようがあなたには関係ないでしょ!?もう私たち立派な大人なんだし。多少のことには目を瞑って欲しいなぁ~~~。」
<2-2>
いつも通りの日常。
いつも通りの会話。
あぁ…。
今日も惰性で日々は過ぎていく。
時間は有限。学生としての人生も。
ようやく折り返し地点。
(コーナーで差をつけなくては…。
そういえば。最近…運動してないわね。)
the monogatary #71 | 印象
【プロローグ】
春の季節。
花見で賑わうシーズン。
1度きりの人生。精一杯。
生きてみよう。
【第一章】

<1-1>
メラビアンの法則というものがある。
視覚情報に。私たちは依存している。
些細な気付き。それはやがて。
大きな変化となる。
身だしなみを整える。
今日は花梨とのデート。
場所は動物園。ありきたりな日々。
それでも。その日々が愛おしい。
<1-2>
事前のリサーチが勝敗を決する。
結局。デートもまた野球に通じる。
ビデオチェック。
スコアブックチェック。
相手投手の長所。
継投のタイミング。
イメージトレーニング。
心技体。技と体力はこれまでの練習で培った。
であれば。パフォーマンスに直結するもの。
それは心の在り方である。
<1-3>
これまでの人生において。
楽しいと思えた瞬間。
それは片手で数えられる。
今回の花梨とのデート。
彼女はソフトボール部のエースである。
共に。同じグラウンドで切磋琢磨してきた。
花梨はピッチャー。私はキャッチャー。
もしかすると。僕たちは。
最高のバッテリーになれるかもしれない。
the monogatary #72 | 印象 #2
【第二章】

「穂高~~~!!!」
「花梨!今日は早いね!!それに…とても綺麗!!!」
上野駅での待ち合わせ。
LINEにて。花梨にて告白された。
正直。とても嬉しかった。
野球ばかりの人生。そんな日々に。
スパイスが加わった。
花梨のことは何となく知っていた。
共に2時間かけて学校に通う。
そんな共通点。
これは良い機会だと思った。
よく人生は白いキャンバスに例えられるけど。
花梨と関わることで。その色合いが変わっていくかもしれない。
the monogatary #73 | 遠くへ #3
円との日々を回想する。
いつでも。彼女は僕の傍にいてくれた。
どんな時でも。彼女は僕の味方だった。
この恩義を返すために。僕の生涯を捧げよう。
そう思っていたのに。あぁ。どうして。
神様は彼女に試練を与えたのだろうか。
【第3章】

僕が彼女の障がいを知ったのはいつだったろうか。
その時の僕は。その衝撃的な事実に。
思わず耳を塞ぎ。そして。
パニック状態に陥った。
きっかけは加奈さんからの電話だった。
当時の僕は部活動に勤しんでいて。
加奈さんからの電話は。ちょうど。
その練習を終えた頃にかかってきた。
the monogatary #74 | 遠くへ #4
「優くん….。お久しぶりね。こうやって電話で話すのはいつ以来かしら。」
「加奈さん…ご無沙汰しております。たしかに。加奈さんから電話をもらうのは珍しいかもしれないですね。何かありましたか?」
「落ち着いて聞いて欲しいのだけど…。うちの娘がさっき。どうやら。」
『交通事故にあったみたいなの…。』
【第四章】

そこは静寂に包まれていた。
気付けば。僕は走っていた。普段はバスを使って帰るのに。
その日はバスを待つことが出来なかった。
その時間が勿体無い。
早く円に会いたい。
たったそれだけの感情が。
僕を支配していた。
the monogatary #75 | 明日
全身全霊。応援する。ただそれだけが。勝利への鍵なのだから。
【第一章】

<1-1>
声を出す。それが私の武器である。高校球児としての日々。
私は必死に声を出してきた。
家庭環境はゴミで。ただ野球だけが。私にとっての気分転換。
結果。大学生の時点で私は完全に壊れた。
一度壊れてしまうと。元の状態まで戻すのには。
かなりの時間を要する。
もしかすると。
一生戻らないのかもしれない。
<1-2>
僕の野球との出逢いはいつだったのだろうか。
幼い頃から。僕と野球は一心同体だった。
たしか。最初のキャッチボールは祖父とした気がする。
イチローモデルのグラブと共に。
近くの公園でキャッチボール。
たったそれだけのこと。
それでも。その一瞬が。
僕にとっての幸福だった。
自宅に戻れば。僕は心を閉ざさなければいけない。
罵詈雑言など当たり前。
自宅に響くは叫び声。
そのような中で。僕は勉強に打ち込む。
勉学こそが。現状を打開する術なのだと。
まぁ…それは間違いだった訳だけれども…。